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AMS BioteQ 台湾における鳥インフルエンザの新たな戦力
卵や鶏肉の値上げを伴う鳥インフルエンザは、人間の社会構造にとって大きな打撃となります。本来は家禽類の間で伝染するウイルスが、昨今では人にも感染するケースが相次いでおり、専門家は鳥インフルエンザが人々の間で大流行するおそれもあると指摘しています。このため、AMS BioteQは抗ウイルス薬から着手し、広域スペクトルの鳥インフルエンザ薬の開発に力を注いでいます。将来的には、これが台湾における鳥インフルエンザへの対抗措置として一大戦力となることを期待しています。現時点では鳥インフルエンザに対する人間用のワクチンや治療薬がないため、国際的な大手製薬会社であるモデルナやグラクソ・スミスクラインは鳥インフルエンザH5N1用のワクチン開発を急いでいます。しかし、ウイルスの変異は速く、ワクチンが問題解決となるかどうかは引き続き観察が必要です。
AMS BioteQの蔡宜儒会長は、今回世界規模で大流行した主な鳥インフルエンザウイルスは、H5N1亜型(2.3.4.4b)高病原性鳥インフルエンザだと指摘。他の種と比べ、2.3.4.4bには2つの特性があることが、科学者たちの関心を集めています。1つは、従来は見られなかった強い感染力です。2.3.4.4bは2023年2月末までの時点で、アメリカで5800万羽を超える家禽類に感染しています。世界的に見ても大量の野鳥の死を招いており、その数は記録的だとされています。各国における家禽殺処分の数もこれまでの記録を上回っています。また、このウイルスは他の哺乳類や、さらには人への感染力もみとめられており、関連の数値も増え続けています。
2つ目はH5N1の驚異的な致死率です。WHOの統計によると、人がH5N1に感染した場合の死亡率は53%と非常に高く、COVID-19以上です。イギリスの伝染病学教授Dr. Jennifer Nuzzoは、H5N1は人から人へ感染するという明らかな根拠はまだないものの、点突然変異を起こせば人への爆発的感染が起こることもありうると警告します。世界経済フォーラムの健康と医療保険の責任者を務めたShyam Bishen博士は、速やかにH5N1のワクチンを準備する必要があり、同時に抗ウイルス薬の開発と生産を始め、将来的な鳥インフルエンザショックに備えるべきだと呼びかけています。
AMS BioteQはすでに鳥インフルエンザ薬の研究開発に向けて動き始めています。傘下のCOVID-19抗ウイルス薬YUAN-01、YUAN-03には鳥インフルエンザ治療の潜在力があることが発見されており、AMS BioteQはタイのチュラロンコン大学微生物学科ウイルス学の専門家
Arunee Thitithanyanont教授や、高雄医学大学医学検証バイオテク学科兼熱帯医学および感染症研究センター主任の王聖帆教授と協力し、鳥インフルエンザ薬の開発に着手しています。この研究が、台湾における鳥インフルエンザ対策の一大戦力となることを願っています。
王聖帆教授によれば、初歩的な実験結果から、YUAN-01とYUAN-03はH5N1鳥インフルエンザウイルスの感染力を効果的に抑える力があることが分かっており、鳥インフルエンザ治療薬候補となった上で、動物実験を始めることができるとしています。AMS BioteQの蔡宜儒会長はさらに、YUAN-01とYUAN-03はAMS BioteQが独自に開発したものであり、台湾初のCOVID-19抗ウイルス薬であると強調。人類の健康や幸せと、家禽類飼育の面で少しでも貢献できるよう、新薬の開発技術をもってH5N1の来襲に備え、ウイルスの突然変異に全力で対抗していく考えを示しています。