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2023-08-09
デング熱治療の新星? AMS BioteQが低分子化合物に着目

デング熱治療の新星? AMS BioteQが低分子化合物に着目

南部ではデング熱の爆発的感染が起こっています。疾病管制署の統計によると、今年の感染者数はすでに1000人を超えており、ここ10年における最高を更新したとのことです。こうした感染症による被害に対し、人類は何の手立てもありません。世界全体を見ると、たった1種のワクチンがFDA承認を得たに過ぎず、デング熱の有益な治療薬や治療法はまだありません。なぜデング熱はこれほどまでに対応が困難なのでしょうか?

最大の原因は「交叉感染」にあります。デング熱には4種類の血清型が存在しており、そのうち1種類に対してのみ治療法を開発しても、その患者が他の血清型に交叉感染すれば、症状が重症化するおそれがあります。一度に4種類の血清型に対応しようとすると、治療やワクチンの副反応が強く、高い頻度で見られます。ウイルス抗原特性と、使用する亜型が異なるため、ワクチン接種後にデング熱ウイルスの4種型に対する抗体価や抵抗力に差が生じます。

高雄医学大学熱帯医学および感染症研究センターの王聖帆主任によると、サノフィパスツールのDengvaxiaFDA承認を獲得したものの、使用上の制限が多く、続いて開発している武田薬品やMSDは臨床試験の段階で止まっています。現在はデング熱治療のための特効薬がなく、症状の緩和にとどまっています。

感染症を抑制する上で鍵となるのは内服薬の開発です。デング熱の治療薬欠如を補うため、AMS BioteQ6864)は長年にわたりデング熱に関する研究を進めてきました。そして近年、国際的一流大学である高雄医学大学熱帯医学および感染症研究センターや、タイのチュラロンコン大学と提携し、デング熱の低分子薬の研究に乗り出しています。この研究を通してデング熱の治療法を見つけ出し、人々を脅威から守ることを目指しています。

タイのチュラロンコン大学微生物学科のWanchai Assavalapsakul教授によれば、流行する型が異なる場合、重症型のデング熱を引き起こし、出血や死亡に至るおそれがあるとしています。現在タイでは、多くの研究機関が特殊な草本植物や抽出物を使い積極的に新薬の開発を行っています。有効かつ経済的効果の高い薬を発見できれば、デング熱の治療に用いることができます。

AMS BioteQの蔡宜儒会長は、今回、高雄医学大学およびタイのチュラロンコン大学という最先端の医学大学と協力し、デング熱という疾病の解決や低分子薬の開発を目標に取り組んでいくことを強調しました。感染症に対抗する高精度医療に尽力し、デング熱に対抗するための大きな一助となりたいと話しています。