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2021-07-22
防疫新薬に朗報 台湾産の抗生物質が新型コロナウイルスをほぼ100%抑制

新型コロナウイルス感染症の流行が鈍化するなか、台湾のバイオテク企業が独自で研究開発した初の抗生物質が、新型コロナウイルス抑制試験いおいても優れた結果を見せました。台湾大学のチームによると、この抗生物質の新型コロナウイルス感染抑制効果はほぼ100%だということで、さらにイギリスの変異株(アルファ)、インドの変異株(デルタ)に対し有効性の試験を進めます。

AMS BioteQによる今日付の発表によると、同社が開発する新型抗生物質YUAN-03は、台湾大学医学検証およびバイオテク学科の張淑媛教授が率いるチームによる新型コロナウイルスSARS-CoV-2)体外抗ウイルス試験を経て、新型コロナウイルスに対する感染抑制効果がほぼ100%であることが証明されました。

AMS BioteQの蔡宜儒会長は、YUAN-03は台湾産の薬用食用真菌から抽出した新型抗生物質であり、台湾が独自で開発した初の抗生物質だと述べています。AMS BioteQは成立から3年にわたり、新型抗生物質を続々と開発してきました。

YUAN-03は、今年の4月中旬に国家衛生研究院バイオテクおよび薬品研究所にてヒトコロナウイルスhCoV-OC43体外抗ウイルス試験を経て、そのウイルス抑制効果が100%であることを発見。今日、AMS BioteQはさらに台湾大学医学検証およびバイオテク学科の張淑媛教授とそのチームによる実験の成果を発表しました。

張淑媛教授は国内で初めて新型コロナウイルスの変異株を分類した専門家であり、彼女が率いるチームは、台湾感染症予防政策のなかで多くの難しい検査や研究を請け負ってきた、新型コロナウイルスをもっともよく理解するエキスパート陣です。張教授のチームは、プラーク減少中和試験、収率低下テスト、酸性ホスファターゼ分析などの方法でYUAN-03の体外抗ウイルス試験を実施。その結果、YUAN-031ミリリットル当たり51.63マイクログラムの投与量濃度で50%のウイルス感染を抑えることができ、さらに投与量濃度75マイクログラム/1mlで、新型コロナウイルスの感染抑制効果はほぼ100%となりました。

蔡宜儒会長は、YUAN-03を引き続きアルファ株、デルタ株などの変異株抑制に対しても試験し、いい結果が得られれば動物試験に進むとしています。さらには国外の有名製薬会社と連携し、今年末までには新型コロナウイルス新薬開発の分野で具体的な進展を見せたい考えです。台湾と世界がより効果的な新薬の開発に挑みながら、コロナウイルスの変異株来襲に対抗し、感染症の脅威に打ち勝っていきます。