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武漢肺炎(新型コロナウイルス、COVID-19)の内服薬開発に、台湾のバイオテク企業が貢献します。高雄出身の蔡宜儒氏が設立したAMS BioteQが新型の抗生物質YUAN-03を開発。これが、新型コロナウィルスSARS-CoV-2の体外抗ウイルス試験で100%の抑制効果を見せました。引き続きアルファ株、デルタ株などの変異株に対しても抑制効果の試験を行い、今年末までに武漢肺炎の新薬研究において具体的な進展が見込まれています。
民進党立法委員の許智傑氏は他の高雄市議員とともに今日(27日)AMS BioteQ南部サイエンスパークの実験室を訪問し、同社の新型抗生物質の研究成果や進捗について理解を深めました。
蔡宜儒会長いわく、YUAN-03は国内の食用薬用真菌から抽出した新型抗生物質であり、台湾国内で独自の研究開発を進める初の抗生物質でもあります。今年4月、YUAN-03は国家衛生研究院において抗ヒトコロナウイルスhCoV-OC43の試験を実施し、100%近いウイルス抑制効果を得ました。また、7月には台湾大学実験チームの新型コロナウイルスSARS-CoV-2体外抗ウイルス試験において、ほぼ100%のウイルス抑制効果という肯定を獲得しています。
蔡宜儒会長によれば、YUAN-03は今後、アルファ株、デルタ株などの変異株に対しても抑制効果の試験が行われます。これらの試験に成功すれば、次は動物試験の段階へと進み、国外の著名製薬会社との連携も実現します。今後も台湾と世界とが一丸となって有効な新薬を開発し、COVID-19の変異株の来襲に対抗していきたいと考えます。
許智傑氏によれば、台湾のコロナワクチン接種率は40%以上であり、さらに国内産高性能ワクチン生産の政府補助もあります。台湾の新型コロナ政策は、現在欧米諸国と同様、COVID-19内服薬の開発にシフトしてきていると言えます。同氏は、政府が国内の各バイオテク企業や製薬会社によるCOVID-19新薬の推進や指導を後押しし、アメリカ政府の割当金を参考に、国内産コロナ内服薬開発と量産を進めるべきだと提案しています。台湾は、ワクチン接種に続き、武官肺炎に対抗する次の段階に差し掛かっており、新薬によって全面的な予防策を講じるべきだとしています。