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2021-09-15
新型抗菌ドレッシング材を主力に! AMS BioteQが糖尿病性潰瘍患者に朗報

ドレッシング材は、傷口のいち早い治癒において大切な役割を果たしています。昨今のバイオテク企業は、様々な傷口を保護するだけでなく、高い抗菌効果や吸水性のある商品を開発しており、素早い傷口の治癒が実現しています。不適切なドレッシング材を貼れば、滲出液が増えたり、ドレッシング材が傷口に粘着し、貼り替え時に傷つけたりといったことが起こり得ます。このため、多くのバイオテク企業は、二次感染を抑え、ドレッシング材の快適性や薬剤の浸透性を高める新型ドレッシング材を開発に力を注いでいます。

新型ドレッシング材は糖尿病性潰瘍に対し高い治癒力を備えていますが、患者は血糖値が高いために傷口に細菌が発生しやすく、白血球の機能低下などを起こします。血液循環のバラつきなどから治療データの統計を取るのが困難ではありますが、糖尿病患者のおよそ10パーセントは足潰瘍を患い、うち25パーセントの患者は足部の問題が原因で入院に至ります。もし適切な治療や処置がされない場合、蜂窩織炎や侵食などを発生する可能性があります。このため、ドレッシング材で完全な保護と治療補助を提供し、傷口のスムーズな癒合を促し、悪化を防ぐことが大切です。新型のドレッシング材は使用している材料や成分が傷口のタイプによって異なり、さらに皮膚アレルギーを起こす成分も見られるため、傷口を素早く癒合しつつ、同時にいかに副反応を起こさないものを作るかが、激しい市場競争の鍵となります。現在、市販されているほとんどのドレシング材は銀イオンにより殺菌効果を高めていますが、こうしたドレッシング材には一部の傷にアレルギー反応や腫れなどの副反応が出るものもあります。AMS BioteQは銀イオンに匹敵する効果を持ちながら副反応を抑えることのできるドレッシング材を発案し、非臨床試験を繰り返すことでMEDIACE®の開発に成功しました。

このドレシング材は現在動物試験段階であり、ExtrOTM特許技術を用いて抽出した抗菌成分AirAceTMを駆使しています。AMS BioteQの蔡宜儒会長いわく、動物試験と臨床試験において、この種の新型抗菌ドレッシング材はすでに優れた抗菌効果と傷口の炎症抑制効果を見せており、かつ現時点で副反応は見られていないと述べています。特に糖尿病モデルマウスの傷口で試した結果、良好な回復を見せており、今後は糖尿病性足潰瘍の患者への適用が期待されます。

新たな抗菌成分を採用するだけでなくこのドレッシング材は吸水性に優れ、粘着性の低い材料を使用しています。つまり、傷口の滲出液をよく吸収でき、周辺の皮膚への感染を抑えることができるほか、ドレッシング材が皮膚を傷つける心配がないため、薬の交換などもスムーズに行うことができます。一般的な粘着性の低いドレッシング材は吸水性が低く、中程度の滲出液のある傷口にしか適用できませんが、AMS BioteQMEDIACE®であれば、滲出液の少ない傷口から多い傷口まで対応できます。さらに、AMS BioteQの抗菌ドレッシング材はPUフォームや水溶性コラーゲンではなく、ゼラチン質を起用しています。ゼラチン質は複数のアミノ酸成分を備えているため、傷口に適用することで細胞の修復を促すことができ、市場における高い競争力を持っています。

蔡会長によれば、ペット市場が飛躍的に伸びるなか、ペット関連の治療薬市場も拡大傾向にあります。現在、MEDIACE®は動物試験の段階に来ており、クラミジア、アエロモナス細菌、腸球菌、シュードモナス属細菌、大腸菌など、ペットによく見られる感染症に対して顕著な抗菌効果が得られています。今後、このドレッシング材を人の傷口にも適用し、褥瘡、糖尿病性足潰瘍などの慢性的な傷、感染症の傷口、治療が困難ながんによる傷口などの進行を緩和し、治療の補助に役立てたいと考えています。